資本家精神モデルとは

資産を増やしていく過程において、その行動から満足感(時には快楽)を感じるといったことで、働かなくても収入を得る不労所得が入ってくるようになるわけですから、なるほどそりゃそうだろうなと思うわけです。

でも、そこに至るまでには、それ相当の知識やリスクを背負っているので、たとえやりたいと思っても誰でもできるわけではないのですから、ひとつのモデルとして確立したのでしょう。

お金持ちのおじさんの日常

アルバイト先の年中無休の喫茶店にほぼ毎日、それも何年も同じ時間に通ってくることで有名なおじさんがいました。

仕事をしてないんだろうかと思っても、それを聞くわけにもいかなかったわけですが、そのおじさんの家の近所に住むアルバイト仲間がいました。そのおじさんはアパートを何軒か持っている大家さんで、昔は会社に勤めていたが、40歳になる前に辞めたとか。

お金持ちは、みんな投資をしている

アルバイトを辞めて社会人となって、ひょんなことからお金持ちのことを調べていく中で、“資本家精神モデル”という言葉を知った時、最初に思い浮かべたのは、もうすっかり忘れていて思い出すこともなかったそのおじさんでした。

そうやって興味を持っていくと、銀行に預金しているだけでは無理であって、お金持ちは投資をしてお金を増やしているんだと気づいた時、日本語版が発売された時に購入して一度ぱらぱら読んだだけだった「金持ち父さん」を引っ張り出しました。

お金持ちは質素である

「金持ち父さん」は社会を構成する人を、会社員や公務員・自営業者・ビジネスオーナー・投資家に大別して、ビジネスと投資の関係性から、お金持ちになるための道筋を示しています。

それに対して「となりの億万長者」は実例とも言うべきお金持ちの実生活がいくつも書かれてあり、今まで表立って語られることがなかった“普通の人がどうやってお金持ちになったのか?”ということをある意味暴露しています。

お金の使い道

日本では、お金について学校で教えない、家庭でもほぼ話題にならないこともあって、投資をするということの前に、“そもそもお金とは何か?”ということさえ知らずに大人になる。投資を考えるなら、お金は切り離せないことの一つです。

投資、ただ単に儲けるということではなく、投資した先の会社やビジネスが育っていく、それを資金的に陰ながら支えているという実感があるから楽しいと思えます。

現在、株式や先物の投資以外に、京都市内限定で事業に投資して少しずつ投資額を増やしているのも、普段の生活をしているところで役立っていると実感できるからなのです。

知識と経験の積み重ねが必要

短期的な投資は、株式投資を始めた当初、ある程度の慣れが必要ですから、買いと売りに慣れる(株の売買を体感する)といったことでは有用なはず。

中長期的な投資では、特定の銘柄を決めてから追うことで、株価というのはゆったりした流れの中で上下するのであって、(大震災のようなことが起こらなければ)極端に乱高下するのは稀であることを知り、その流れを実感しつつ投資するのがポイントだと思っています。

短期間に一気に儲けたいと思えば、そういった手法にはやはりリスクを織り込むべきで、そこには買った途端に株価が上がるといった運も必要でしょう。そんなことが実際に起こり得ますし、3ヶ月ほどで急上昇して驚いた経験もあります。だけど、再現性がないので通常の株式投資とはかけ離れた出来事です。

投資のおもしろさが、だんだん分かってきた

ここ数年、資本家精神モデルというものの本質を実感できるようになり、あのおじさんはこんな気分で日常生活を送っていたのかもと、時たま考えることがあります。

一般のイメージと違って、大半のお金持ちの生活はかなり質素なんです。

それとできるだけ同じペースで生活したいと思うようになり、それほどジンクスを意識したことはありませんが、イチロー選手の打席に入る前の一連の行動が全く同じであることに、何か同じようなものを感じます。